コミックメーカーコンテスト大賞 大賞受賞作
  「アキトDATE〜凶行の違和感〜」特集ページ

作品名:「アキトDATE〜凶行の違和感〜」
作者名:FBI
URL:http://www.clovernet.ne.jp/~hanaoka/

コミックメーカーコンテスト大賞において、一次審査でも、最終審査でも首位を独走し、
得票数値(評価基準)でも他に大きく差を付けて大賞を勝ち取った「アキトDATE」。その魅力に迫る。
(前編:作品紹介、後編:作者インタビューに分けてお送りします。)


前編:作品紹介・見どころ紹介

イブを控えた日、進学塾に臨時で雇われた主人公が巻き込まれる殺人事件。
昔の馴染みの塾を舞台に巻き起こる凶行を、主人公が独自の推理で解き明かす!

グラフィック総数600枚以上!

ストーリーの臨場感を優先しバストアップを避け一枚絵で勝負!?

本格推理アドベンチャー第一弾!!

///コミコン大賞作品紹介より///


Watch!! written by T.Kondo



立ち絵ではなく、スチルで構成されているので
臨場感が一般の作品とは大違いである


一瞬一瞬が描かれていることにより、楽しさも格段である

*圧倒的なスチルの量

まず、ゲームを始めてすぐに感じることは、
場面場面で使われていくスチルの量である。
普通の作品なら背景+立ち絵という黄金の組み合わせ(?)で切り抜けてしまう登場シーンやちょっとした一場面もが全てスチルで構成されている。
商業ゲームに近いクオリティだ。


登場人物達の表情や、今主人公がどこにいるのかといった情報が掴みやすく、臨場感が普通の作品とは大きく異なり、プレイヤーを引き込む大きな要素と言えるだろう。


また、主人公達のやりとり、すなわちセリフともとても上手くリンクしていて、見ていて思わず笑ってしまう場面がある。脚本とグラフィックの素晴らしいリンクである。





考察モードの画面

気になった部分を自由に考察でき、
推理のヒントを得ることが出来る。



*考察モード
この作品が広く一般に普及している推理ゲームと大きく異なるのはこの考察モードの搭載という点である。
プレイしていく中で得られた情報一つ一つをプレイヤーが好きに考察させることが出来る。
これにより、推理ゲームとしての難易度に幅が出ることになる。

純粋に推理を楽しみたい方は考察モードをほとんど使用しない状態でプレイすれば最初から最後まで自分の推理で楽しめる。一方で「推理はちょっと苦手・・・ストーリーを楽しみたい」という人はバンバンと考察モードを使って推理のヒントを得れば良いだろう。

一方的な乗法やヒントの提示という形ではなく、主人公に”考えさせる”このシステムは従来の推理ゲームファンにとっても、これから推理ゲームを楽しもうという方にとってもとても良いシステムだろう。


WinXPでの致命的なシステムリソースエラー

しかし、この作品ならオートセーブ機能により、
エラー終了間近のシーンから再開できる。

*システムリソースエラー対策

コミックメーカー2系の作品にとって避けがたい問題、それがシステムリソースエラーである。
突然エラーウィンドウが出て、今までのプレイデータが水の泡・・・と言うのは普通の作品、何とこの作品、リソースエラー対策が施されているのだ。
例え、リソースエラーで終了したとしても、ゲーム開始時の!マークをクリックすれば、エラー終了前の直前のシーンからゲームを再開できるというスグレモノの機能がついているのだ。
これはWindowsXPを使用しているユーザーにとっては嬉しい限りの機能である。
(実際、筆者もこの記事を書く前に何度もお世話になった)

このほかにもゲーム起動時にフルスクリーン設定方法の詳しい説明があるなど、ユーザーに対する配慮もこの作品には目を見張る物がある。

後編:作者インタビューへ